第5話 豪華客船の恋

 

第1章 「まずは前回の後始末」 

場所:クック天文台

 

GM:では前回の説明から参りたいと思います。前回君たちはたむろする人々を蹴散らし!踏み殺し!クック天文台を取り戻すのに成功しました!だが!突如!戦闘が終わる直前に、傍受した宇宙からの謎の電波によりクック天文台は結局ミサイル基地としての運用を諦められ、君たちの行動は無駄に終わりました!

ゴルドー:いや。俺たちは金が入れば無駄とはいえない。

越前:っていうかオーストラリアの政府から見逃してもらえればそれで…。

一同:あ。

 

そう。そもそもの目的はオーストラリアに他国で犯した犯罪を見逃してもらうことが目的でした。よって厳密に言えばPCたちの行動は無駄に終わったわけではありません。むしろ、達成されたといったほうが正しいでしょう。

ちなみに前回のミッション後、白石の新しい機体が出来上がるまで、天文台でぐーたらしていたため、全員、まだクック天文台にいます。おっ、そろそろできたようですね。最後の仕上げにペイントを施すためにおもてに運び出された新機体を眺める一同。

 

ゴルドー:(新品の機体を前に)白石の新しい機体の名前は?

白石:え!?…同じだよ?(意外そうに)

ゴルドー:え〜、モミーンX〜?

白石:だ、だって装備も同じだし。

ゴルドー:んー、X2とかさぁ。

わらしべ:全部同じはちょっとなぁ…。

白石:じゃ、X2でいいかな。…あ!モミーンXX(ダブルエックス)ね。

わらしべ:月は出ているか?(笑)

 

グッドマン:やぁみんな。この間は大変迷惑をかけてしまったな。ところで、前回の戦闘で君たちの腕前をひどく見込んじゃった。…少し惚れた。

一同:(ざざっと一歩引く)

グッドマン:君たち、ちょっと調べてみるとなんか20機近くのスーパーロボットを今までに落としてるそうじゃないか。

ゴルドー:ははは。そのうち4分の1以上は俺!

グッドマン:でだ。えっと、だなぁ。われわれは君たちの腕前を高く高く評価した。ああ、もしもだね、君たちが給料をほしいとかであれば士官クラス、つまり少尉待遇ってことだな、オーストラリアの軍隊に編入させてやらんこともないなあ。(偉そう)

ゴルドー:入ってやらんこともないなぁ。(負けじと偉そう)

グッドマン:イエスもノーも勝手に決めてもらっていい。

越前:やだ。

わらしべ:とりあえず全員の総意は必要だな。

白石:いや、特に目的はあるわけじゃないから。(何か言いたげなわらしべを見て)…人探しくらいしか。

わらしべ:ま、有名になったほうが…。でも人の下にいると探しづらいというのはあるな。

白石:デスクワークさせられるわけじゃないでしょ。(気楽そうに)

グッドマン:我々はだなぁ…。

ゴルドー:国防軍なんだろ?

わらしべ:国から出れなくなっちまうんだよ。

白石:あ、そうか。(納得)

グッドマン:ああ、もちろん君たちがもし我がオーストラリアの国防軍に入ってくれるということになれば、もちろん永住権を差し上げましょう。

越前:でもノーと言いたい。

ゴルドー:そうか。わたしもう自分の祖国があるのでいいや。

グッドマン:どうだろう?(皆の顔を見る)

わらしべ:俺は自分の祖国はあんま未練も感じちゃいない…が。(首を振る)

白石:ま、じゃ、しょうがないですなぁ。(にこにこ)

グッドマン:そうか残念だが…まあいいや。

ゴルドー:傭兵だったらなんとか。

わらしべ:これからもおいしい仕事があったら、ちょくちょく呼んでくれ。

グッドマン:ああまったくだ。君たちのように腕がたって、しかも約束をちゃんと守ってくれるテロリストというのはなかなかいない。

一同:(だからテロリストじゃねぇって…)

グッドマン:まぁ、とにかく君たちには世話になったしな。これを渡してあげよう。偽造パスポートだ!全員分あるぞ。ほれ。

越前:やった。

ゴルドー:…偽造?

白石:なんで偽造なの?

グッドマン:ちゃんと正規の手続きの三ヶ月の観光ビザのスタンプは押されているぞ。

越前:でもさ、国が作ったら、偽造っていうの?

グッドマン:♪(口笛を吹いてごまかしている)

白石:うーん。(腕組み)

ゴルドー:だって…。

わらしべ:軍隊が作ったら偽造っていうんじゃねぇかな。

一同:(いまいち納得のいかない表情)

グッドマン:白石肇は日本人なのか?

白石:日本人だよ。(無邪気に)

わらしべ:人間なのか?(あまりのパイモミ拳の異常性に)

白石:いや、日本の70%はパイモミだから。(無邪気に)

一同:沈黙

わらしべ:は!?うそ!?

白石:え。そうだよ。もうそのくらいには…。(にこにこ)

一同:否定するなら今のうちだぞ、GM!

GM:…え、あ。…そんなには%ないです。

白石:じゃあ50%でいいや。

わらしべ:ちょ、ま、待て!(わらしべの仲間のうち)4人中2人がパイモミかよ!

白石:え?特に軍隊はみんなそういう…。

GM:それはない。まあ、カルトとして多少はあるということで。

白石:ちぇっ。(ふくれている)

わらしべ:まあ日本が世界に嫌われている理由の一端だけは垣間見たな。

グッドマン:ま、まあ、そういうわけなんで君たちは、いつでもおいしい仕事があったら、信用できる人がほかにいないから、ぜひ頼むよ。(電話番号のメモを渡す)

ゴルドー:はあ。(受け取る)